待ち合わせの喫茶店で
窓から覗く街は
濡れていた
子供の頃
雨は誰の涙なのか知りたかった
答えのないまま大人になった
店の傍らに花が咲いていた
何より雨を知る花…
答えを知っている気がした
雨はいずれ止む
ただ
この空の先で流れる涙は
まだ止まらない
花は…どこまでも青かった